キノコ予報

10月のキノコ予報

 

 9月初旬は雨が少なくキノコはほとんど出ていない状態が続きましたが、9月中旬以降雨がたくさん降り、一気に盛り返して、山はキノコの山状態になりました。十月も定期的に雨が降りそうなので、久しぶりにいい10月をむかえられそうです。

 

 さて10月はキノコ狩りの季節。皆さんの中にもキノコ狩りの計画のある人もいると思います。そこでクイズ。下の写真のうち、毒キノコが2つ混じっています。それはどれでしょう?

 分かりましたか?

 

 答えは、カキシメジとシロオニタケです。キノコを勉強したことのある人なら比較的簡単に答えられたでしょう。難しかったという人は、もっと勉強する必要がありますね。

 

 さてここからが本題です。キノコの種類は3000種類以上と言われています。その中で名前のついているキノコは半分以下。名前が付いていないキノコや知られていない毒キノコがまだまだたくさんあります。実際に山にキノコを探しに行っても、食べられるキノコに出会う確率は1割以下。さらに似たキノコがたくさんあって、図鑑の写真と比べるだけではキノコの同定は不可能です。

 キノコ狩りは確かに楽しいアウトドアの活動ですが、危険と隣り合わせです。図鑑の写真に似ているからといって誤って食べないでくださいね。

 

 キノコをちゃんと覚えるためには、経験豊富な先生のいるキノコ同好会などに入ることをお勧めします。広島キノコ同好会をよろしく。

 

 

9月の予報

 

 7月の豪雨災害以降雨らしい雨がなく、8月は台風による雨が3日ほど降っただけです。山はどこもカラカラでほとんどキノコが生えませんでした。9月はこれからの雨次第。雨が定期的に降ってくれることを祈るのみです。

 

 9月は1年のうちで2番目にキノコがたくさん発生する時期です。ちなみに1番は7月です。この時期はいろいろのキノコを見ることができますので、キノコを勉強するには一番いい時期です。そこで今回は同定しやすい特徴のあるキノコをいくつかご紹介します。

 

 イグチの仲間では、セイタカイグチ、ヌメリコウジタケをご紹介します。セイタカイグチは写真を見ての通り柄に特徴があり、網目状の大きな隆起があります。赤い地色の柄の上に白い隆起があればまずこのキノコに間違いありません。ヌメリコウジタケは、名前の通り傘や柄に強いぬめりがあります。

 

 テングタケの仲間では、傘の上にピラミッド状の先のとがったイボのあるテングタケダマシ、黄色いつばをもったコタマゴテングタケを紹介します。黄色いつばを持ったテングタケは他にもありますが、柄の株が球根状に丸く膨れていて、傘にツボの破片が付着してるなどの特徴があります。

 

 それ以外では、柄の長さが30㎝以上になる背の高いマントカラカサタケ、とても華奢な姿で少しの風でも倒れてしまいそうなキツネノハナガサ、スカイブルー色で一目でわかるソライロタケなどが分かりやすいですね。

 

 最後に9月、10月はキノコ狩りの季節ですが、毒キノコをいくつか紹介します。シイタケやムキタケと間違って食べられることの多いツキヨタケ、10年ぐらい前に多数の死者を出したスギヒラタケがこれからの季節山に生えてきます。注意して下さい。ウラベニホテイシメジは食べられるキノコですが、これにそっくりな毒キノコ(クサウラベニタケ)も同じ場所に生えていたりしますから、同定はしっかりしてくださいね。

8月の予報

 

 7月8日までに降った大雨により、広島県では甚大な被害が発生しました。広島きのこ同好会の皆さんの中にも直接的、間接的に被害に遭われた方が多数いらっしゃると思います。亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、被災された地域の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

 6月は近年になくキノコにとって惠の雨が続きましたが、7月は一転大雨、そしてその直後の梅雨明け、さらに雨なしで高温の日々が続くといった最悪の月となりました。このまま雨なしで7月末まで行ったら、今年のキノコはどうなってしまうのだろうと心配になります。またキノコを探すほうも熱中症を気にしながらのキノコ探しになりますので、今年はなかなかキノコに集中できない8月になりそうです。

 

 こんな時は暑い下界をあきらめ、もみのき森林公園、聖湖キャンプ場、比婆山などの標高の高い山にキノコを探しに行ってはどうでしょうか。

 

 8月発生が多いのは、イグチの仲間とテングタケの仲間です。イグチの仲間では、キアシヤマドリタケ(池田仮称)、アカヤマドリ、アメリカウラベニイロガワリ(広義)などいろいろなイグチが発生します。

 

 テングタケの仲間では、大型のハイカグラテングタケ、さらに大型のオオオニテングタケ、タマシロオニタケなどが発生します。この時期小型の真っ赤で目を引くベニウスタケなども発生し目を楽しませてくれます。

 

 8月のキノコ探しは、スズメバチに遭遇する、キノコ探しに夢中になり熱中症になってしまうなど、リスクが多いですが、注意していればどちらも未然に防ぐことのできますので、安全で楽しいキノコ探しに努めてください。

7月の予報

 

 6月は5日に1回程度しっかりと雨が降り、菌糸の成長に最適な月となりました。この調子で雨が降り続ければ今月はいい月、また今年はいい年になるのではないかと思っています。一つ気がかりなのが、梅雨明けがいつになるかということです。関東地方はなんと6月中に梅雨明けしたので、中国地方も早いのではと心配しています。なるべく遅く梅雨が開けてほしいですね。

 

 7月は一年を通じて一番キノコがたくさん発生する月で、特にイグチの仲間やテングタケの仲間が多く発生します。これらはアセタケ、ベニタケなどの仲間と比べて同定が比較的簡単(といっても難しいのですが)なので、種類を覚える良い月です。図鑑とにらめっこしながら、また顕微鏡を持っている方は胞子を観察して、キノコの名前を覚えて行って下さい。

 

 テングタケの仲間では、きれいな2種類のキノコをご紹介します。タマゴタケ、ヒメベニテングタケで、ともに真っ赤なキノコです。

 

 イグチの仲間からは、赤くてきれいなミヤマベニイグチ、まっ黄色でとても目立つハナガサイグチ、どこにもたくさん生えていて傘の裏側が紫色のニガイグチモドキ、柄が網目状になったモエギアミアシイグチ、以前アキノアシナガイグチと呼ばれていたヌメリアシナガイグチをご紹介します。イグチの仲間はこれ以外にもたくさん出ます。

 

 さてイグチの仲間の見分け方をお教えします。それは傘の裏側がヒダではなくスポンジ状になっていることです。一部ヒダになっているイグチもありますが、大きなくくりとしてイグチ=スポンジ状と覚えておいてください。

 

 最後にもう一つ、ヒロヒダタケをご紹介します。ヒダがとっても広いキノコです。似たキノコはほとんどないので、ヒダが広い=ヒロヒダタケと覚えて下さい。

6月の予報

 

 6月は前半と、梅雨入りした後半とで、キノコの発生数は全く違います。例年前半はキノコを探すのに苦労するのが常ですが、今年は、最近数日おきに雨が降っていますので、前半からいいスタートが切れるのではないかと思います。

 

 まず発生するのがベニタケの仲間です。ベニタケの仲間は一部を除いて同定が難しい、というか全くできないので、ついつい仲間でくくってしまいますが、いろいろなベニタケの仲間が発生します。色のきれいなものも多く、写真の被写体として魅力的です。

 

 梅雨が始まると出てくるのが、テングタケの仲間です。テングタケ、コテングタケモドキなど梅雨明けにかけてたくさん発生します。まさにザ・キノコといった形をしており、赤や黄色い種類もあります。同定も比較的容易です。

 

 この他、黄色い傘が印象的なダイダイガサ、真っ赤なヒイロベニヒダタケ、傘の先端に突起があるイボカサタケの仲間など、おもわず写真と取りたくなるようなきれいなキノコも発生します。

 

 雨が降るとキクラゲの仲間が多く発生しますが、シロキクラゲもこの時期発生します。昔は漢方薬として高額で取引されていたようです。ちょっと見つけにくいですが、水分を含んだ倒木を丹念に探すと、見つかりますよ。  

 

5月の予報

 

 5月はキノコの発生がすごく少ない時期です。暖かくなりキノコの菌糸は順調に成長し始めていると思いますが、菌糸が十分に成長しないと子実体=キノコを作れないためでしょう。キノコの発生は6月まで待ちましょう。

 

 そんな中、この時期に発生するキノコがカンゾウタケです。シイの木の根元付近に発生する赤い肉色のキノコです。毎年同じ場所に発生しますので、発生場所を見つけると、以後簡単に見ることができるキノコです。

 

 松の倒木から発生するマツオウジもこの時期から発生します。広島ではあまり発生数は多くないようです。松から発生するので松ヤニの匂いがします。同定の決め手です。

 

 1年を通じて多く発生するキノコもこの時期から発生します。イタチタケやアミタケです。見つけ易いキノコです。キノコの初心者はこれらのキノコ観察から始めてはいかがでしょうか。

 

 キノコが全く見つからない場合はどうすればいいか? そういう時は視線を変えて冬虫夏草を探してみてはどうでしょう。とても小さいものが多く、また通常のキノコ発生場所から少し目線を変えないと見つかりませんが、アリタケなど変わったキノコを発見できるかもしれませんよ。 

4月の予報

 

 1月~3月とキノコ好きには厳しい季節でした。私も1月~3月はコタツでぬくぬくと冬ごもりをしていたせいで、キノコ予報の更新ができませんでした。 ヾ(_ _。)ハンセイ…

 

 桜も開花しいよいよ春本番、キノコの季節の開幕ですので、気を取り直して、今年もキノコ予報頑張ります。

 

 さて、暖かくなるとすぐにキノコが出そうですが、実は1月~3月の期間の次ぐらいにキノコ探しに苦労する月です。あっても1日に2~3種類、それも発生場所にピンポイントで行かないとなかなか見つけることができません。逆に場所を知っていれば、毎年同じように出てくれるのでその点は楽です。

 

 この時期を代表するキノコはトガリアミガサタケです。一般的なキノコの形ではありませんが、れっきとしたキノコです。あまりきれいでない場所に発生すると書いてあるのを以前見たことがありますが、人里近くの公園とか石垣とか、ちょっと変わった場所に発生するようです。

 

 倒木に発生するものにフクロシトネタケの仲間があります。このキノコ、外見だけでは確実な同定ができず、顕微鏡で胞子を見ないと同定できないキノコなのです。顕微鏡のある方は是非胞子を見て同定してみてください。

 

 食用のキノコもこの時期発生します。シイタケとキクラゲです。シイタケは春と秋2回発生し、キクラゲは条件が良ければ春から秋までずっと発生します。食用と書きましたが、食べようと思ったらしっかり同定してから自己責任で食べてくださいね。私の場合、山で見つけたキノコは古かったりするものが多いので、ほとんど食べません。スーパーで買ったもののほうがずっと程度がいいので、買って食べることにしています。

12月の予報

 

 立冬も過ぎいよいよ冬の始まり。キノコ好きにとって厳しい季節が始まります。そんな中、冬を待ちわびたように出てくるのがヒラタケです。優秀な食菌なので先に取られてしまうことが多いのですが、同じ木にたくさん発生するので、一か所で籠いっぱい取れることもあります。頑張って見つけてみてください。

 

 12月から2月、3月まで継続して発生するキノコにセンボンクヌギタケがあります。名前の通り一度にたくさん発生するので、この時期の写真の被写体として優秀なキノコとなります。食毒不明なので、食べることはできませんが、見つけたら是非きれいな写真の挑戦してください。

 

 次にご紹介したいキノコが、アシナガタケです。このキノコ、春ごろからずっと出ていますが、私は冬まで写真を撮らないようにしています。なぜなら撮るものが少ない冬の時期でも見つかる貴重なキノコだからです。雪の間から顔を出す姿を撮ったり、なかなか写真の被写体として面白い存在です。

11月の予報

 

 10月前半はキノコの出はあまり良くありませんでしたが、中旬から復調してきました。台風が来てかなり雨が降ったので、今年の11月は例年より良いかもしれませんね。

 

 11月は今年最後のキノコを楽しめる月です。フィールドの出て存分にキノコを探してみてください。但し11月15日は、狩猟の解禁日です。山の奥深くへ入る時はそこが禁猟区かどうか確認してください。さらにクマも冬眠前の食いだめでうろうろしていますので要注意ですよ。

 

 11月は美味しいキノコが出ます。その中で身近な場所でも出るのがハタケシメジです。丹波シメジなどの名前でスーパーで売られているキノコで、大変おいしいキノコです。 このキノコは人が人工的に手を加えた場所、例えば林道とか公園とかに良く発生します。同定には若干注意を要しますが、見つけたら取ってみてください。但し1点注意があって、ワンちゃんのおしっこがかかっていない場所で探してくださいね。

 

 山の中ではムキタケ、クリタケ、ムラサキシメジ、フユヤマタケなどが発生します。クリタケは個人的にはあまりおいしいとは思いませんが、ムキタケは鍋などに入れると大変おいしいキノコです。ムラサキシメジは全身紫色のキノコで、とても食べられそうにありませんが、食べられます。但しあまりおいしくないそうです。フユヤマタケは発生場所が限られますが、美味しいキノコです。

 

 これ以外にシモコシも発生します。全身黄色のキノコです。日本では食べる人もいるそうですが、海外では死亡例があるので、見つけたら写真を撮るだけにしてください。

10月の予報

 

 9月は雨がそこそこ降ったにもかかわらず、キノコの発生がいまいち良くありませんでした。少し遅れている印象があるので、10月初めから中旬にかけて一斉にキノコが発生するのではないでしょうか。・・・ハズレすかもしれませんが・・・

 

 10月はなんといってもキノコ狩りの季節です。食べられるキノコが多く発生します。ハナイグチ、ショウゲンジ、アミタケ、クロカワ、ナラタケ、ヌメリスギタケモドキ、シロナメツムタケなどなど、多くのキノコが発生します。しかし同じ場所に生えているのではなく、標高や林に生えている樹種などによって発生場所が変わってきます。採りたいキノコがあったらまず図鑑でしっかりと調べてから、山に行ってください。やみくもに山に入ってもそう簡単には見つかりませんよ。

 

 美味しいキノコの横には、必ず一緒に毒キノコが生えています。皆さん食べられると勘違いして食べて、中毒するキノコがカキシメジです。地味ですがれっきとした毒きのこです。またスギヒラタケも一見食べられそうに見えますが、かなり毒の強い毒キノコです。10年ほど前ニュースで話題になりましたが、そのときは何人も死んでいます。

 

 毒キノコの見分け方は、いろいろ言われています。縦に裂けるキノコは安全、色の派手なキノコは毒キノコ、虫などが食べているキノコは安全などですが、すべてウソです。毒キノコは1種類ずつ覚えるしかありません。

 

手っ取り早く覚えるには、手前みそになりますが、キノコ同好会入って勉強することです。これが一番の早道です。山で安心してキノコ狩りをしたいのなら、ぜひ同好会に入って下さい。

9月の予報

 

 いよいよ待ちに待ったキノコの季節、9月がやっていきます。昨年は8月後半より雨が降りはじめ、9月中旬以降にはたくさんのキノコが発生し、まさにキノコの山状態となりました。今年もそうなるといいですね。

 

 9月はいろいろなキノコが発生します。イグチの仲間では、ブドウニガイグチ、コゲチャイロガワリ、仲良しのアミタケとオウギタケ、テングタケの仲間では、タマゴタケ、あまり図鑑に載っていないコトヒラシロテングタケ、イッポンシメジナ仲間のクサウラベニタケ、ベニタケの仲間のハツタケなど、これ以外にもたくさん発生します。

 

 この中でクサウラベニタケは、毒キノコ御三家の一つ、たいへん中毒例が多いキノコです。見た目がおとなしいので、大丈夫だろうと素人判断して食べてしまうせいでしょう。注意が必要です。このキノコ以外にも、上記きのこの中には、毒キノコも混じっていますので、図鑑で良く調べてみてください。但し野生のきのこは、図鑑だけでは絶対に見分けることができないので、注意が必要です。

 

 キノコ型キノコのほかにも、いろいろな形をしたキノコがこの時期発生します。コウボウフデ、ニカワハナビラタケ、ホウキタケ、ニンギョウタケなどです。キノコを写真で残したい方は、ぜひこの季節のフィールドに出てキノコを探してみてください。

8月のキノコ予報

 

 昨年は雨がほとんど降らず苦戦を強いられましたが、今年はどうでしょう?

 

 さて、雨がなくてもそこそこキノコが発生する場所が高い山です。代表的なものは比婆山、恐羅漢、臥竜山、それともみのき森林公園のある一帯です。この中で一番キノコの発生しやすい場所がもみのき森林公園です。但しここはキノコの採集が禁止されていますので、見つけても写真を撮るだけにしてください。

 夏は下界は暑くてやりきれないですが、標高の高い山は5℃ぐらい温度が低いので、避暑と熱中症予防を兼ねてキノコを探してみてはいかがでしょうか。

 

 高い山といっても発生するキノコはほとんど変わりません。その中で比較的同定のしやすいキノコをご紹介します。真っ赤な色をしていて傘の先端がイボのように飛び出しているアカイボカサタケ、イグチの仲間で傘にシワのあるシワチャヤマイグチ、アセタケの仲間はどれも同定が難しいのですが柄の脚部が青いこと同定できるでアオアシアセタケ、ベニタケの中では傘の模様から同定できるアイタケなどです。また、オオワライタケなども同定のしやすい形をしています。さらにオオワライタケは少しかじってみると強い苦みが感じられるため同定を補強するポイントとなります。ただしこのキノコは毒キノコですから、食べないでください。大笑いをして(?)かなり苦しむそうです。

 

 高い山でしか見られないキノコを2つほど紹介します。一つ目はクチキトサカタケです。ブナの倒木に発生するキノコです。ブナ林に行かないと見ることができません。もう一つはツキヨタケです。このキノコも主にブナ林に発生します。

 ツキヨタケは夜光るキノコとして有名なキノコです。夜このキノコを撮りに行く人もいるようです。私はというと、夜人里離れた山奥一人で入っていくなんてとても無理です。クマが出るなんて思うと怖くて行けません。またこのキノコ、有名な毒キノコです。シイタケと間違えて食べる人が後を絶たないからでしょう。見つけたら図鑑と見比べて特徴をしっかり覚えてください。平凡な形をしているだけに、かなり同定の難易度は高いですが。

  

 

 

7月のキノコ発生予報

 

 6月に梅雨入りしたのですが、その後も雨がなく、全くキノコの発生が見られない期待外れの月になりました。予報が大はずれです。

 

 最近少し雨が降りはじめましたので、7月はいい月になるのではと思っています。7月は1年で一番キノコの発生する月ですから、今後に期待しましょう。

 

 7月に多く発生するのがテングタケの仲間です。あまり一般的ではありませんがコタマゴテングタケ、クロタマゴテングタケ、テングタケダマシなど、色々発生します。テングタケの仲間は、〇〇テングタケなど名前の中にテングタケとつくもの多く、覚えるのがたいへんですが、一番発生の多い7月に集中的に勉強するといいですよ。

 

 イグチの仲間では、ミドリニガイグチ、キヒダタケなど、こちらも多くの種類が発生します。キヒダタケのような種類もありますが、ほとんどイグチは管孔面がスポンジ状になっているので、イグチ科までは同定がしやすいキノコです。しかしその先が問題で、名前までたどり着けないイグチもたくさんあります。見つけたら頑張って同定してみてください。

 

 ベニタケの仲間も多く発生します。その中で一番人気がチチタケです。場所によってはマツタケと同じぐらいの値段で売られているところもあるそうです。個人的にはマツタケのほうがずっといいのですが、広島では6月から8月にかけて発生しますので、このお宝キノコを是非探してみてください。

 

 キノコ型でないキノコを二つ紹介します。ホソツクシタケとカメムシタケです。ホソツクシタケはホウの実から発生します。ホウの実を見つけたら、じっくりと探してみてください。カメムシタケは冬虫夏草の仲間ですが、発生量が多く冬虫夏草に仲間では、一番見付けやすいものの一つになります。といっても小さいので見つけるのはちょっと大変ですよ。

 

 

6月のキノコ発生予報

 

 いよいよ待ちに待った6月ですね。5月は10日以上全く雨が降らず、キノコ探しは大苦戦しましたが、ようやく雨も降り、いい状態で6月に入れそうです。長期予報では、今年の夏は暑く雨が多いそうですので、キノコ的にはいい年になりそうです。

 

 さて、6月のキノコというと、なんといっても森の貴婦人といった雰囲気を持つウスキキヌガサタケです。発生場所は毎年あまり変わらないので、知っている人に場所を聞いて見に行ってください。

 

 6月はテングタケ、イグチ、フウセンタケ、ベニタケの仲間など一斉に発生します。テングタケの仲間ではタマゴテングタケモドキ、カバイロツルタケなどが発生します。タマゴテングタケモドキは、ヒダの色が薄いピンクため、別名アカハテングタケと呼ばれています。光に透かして見ないと分かりつらいですが、見つけたらヒダの色を確認してくださいね。

 

 イグチの仲間では、ハナイグチが発生します。このキノコは秋のキノコで初夏にはめったに発生しないのですが、広島では発生する場所があるんです。探してみてください。

 

 フウセンタケの仲間、ベニタケの仲間もこれから秋遅くまでたくさん発生します。これらの仲間は同定が難しいので、〇〇の仲間で済まされていることが多いのですが、興味のある方は是非とも同定に挑戦してください。

 

 キノコではないのですが、梅雨の時期は粘菌もたくさん発生します。その中でタマツノホコリをご紹介します。極小菌ですがマクロレンズでアップにとると、幾何学的なとても面白い形をしています。小さいため見過ごしがちですが、見つけたらじっくり写真に撮ってみてください。

5月のキノコ発生予報

 

 

 暖かくなったので、キノコがたくさん出るのではと思いがちですが、例年5月は発生が少なく、キノコ探しに苦労します。そんななか、5月に発生するしてくれるありがたいキノコが、ハルシメジとカンゾウタケです。

 

 ハルシメジには何種類かあるようで、梅の樹下に発生するものをウメノハルシメジと呼んだりします。美味しいキノコとされておりますが、人の梅林に勝手に入らないよう注意してください。ハルシメジが発生する時期は梅の実が大きくなる時期ですので、梅の実とハルシメジを並べて写真を撮ると、季節感の出る写真になりますよ。

 

 カンゾウタケは肝臓(レバー)に似ているのでこの名前が付けられたようですが、このキノコも食となっています。但し食べたことのある人の話のよると、酸っぱくてあまり美味しくなかったそうです。広島では海岸近くの照葉樹林などで発生しますが、発生数はあまり多くないようです。薄暗い森の中で、ポツンポツンと赤い点を見つけたらそれがカンゾウタケで、きっと感動すると思います。

 

 1年を通じて長い期間発生するキノコもこの時期から出会うことができるようになります。アミタケ、ナラタケ、イタチタケなどです。

 

 さて、こういったキノコ達を見つけながら、山を歩いていると、やがて6月。6月から7月にかけての梅雨の時期はキノコが大爆発する時期です。あと1か月半の辛抱ですね。

 

4月のキノコ発生予報

 

 4月になると桜が咲き、木々が芽吹き、山々は春本番を思わせる景色に変わりますが、キノコのほうはまだまだ冬眠から覚めたばかりで、相変わらず発生する種類は限られます。

 

 アミガサタケと名前のつくキノコの中で、トガリアミガサタケが一番早く3月ごろより発生しますが、4月になるとアミガサタケ、シャグマアミガサタケが発生します。シャグマアミガサタケはアミガサタケと名前が付きますがアミガサタケとは別の種類で猛毒のキノコです。見るからに毒々しいので食べることはないでしょうが、毒成分は揮発性ですので、間違って煮たりしたら、鍋から出る湯気には注意しましょう。見つけやすさは、トガリアミガサタケ、アミガサタケ、シャグアミガサタケの順に見つけにくくなります。

 

 4月の中旬頃、クワの木の下に、槍のような形をしたキツネノヤリタケ、お椀型のキツネノワンが発生します。ちょうどクワの花が咲く時期に発生し、胞子を飛ばしてクワの花を感染させ、落ちた花の中で1年間暮らし、また翌年花の時期の発生し、胞子を飛ばすといった生活をしているようです。一度発生場所を見つけると、毎年必ず発生しますので、頑張って探してみて下さい。

 

 冬虫夏草の仲間では、オオセミタケがこの時期発生します。冬虫夏草の中では比較的大型で発生数も多めなので見つけやすいタイプですが、いざ探すとなると見つけにくいキノコです。運よく見つけられたら、そこが冬虫夏草の発生場所「坪」ですので、坪を覚えれば毎年見つけやすくなります。

 

 一般的なキノコ型のキノコとしては、ミイノモミウラモドキが4月ごろより発生します。このキノコは秋までポツポツと発生しあまり珍しくはありませんが、キノコの少ないこの時期は貴重な被写体となります。 

3月のキノコ発生予報

 

 3月に入ると、種類は多くないですが、数種類のキノコが顔を出し始めます。多くがこの時期しか発生しないもので、形や色が特徴的な珍しいキノコ達です。

 

 2~3年前に広島で新たに見つかったキノコが、シロキツネノサカズキモドキです。全国的にも発生数は比較的少ないようです。見つかった場所は県東部の渓谷沿いの道で、湿気の多い場所に発生します。確認されている場所は1か所のみですが、渓谷沿いに発生しますので、がんばって探してみてください。

 

 山口県になりますが、秋吉台周辺では真っ赤なベニヤマタケが発生します。写真の被写体向けの大変美しいキノコですが、日光に当たるとすぐに退色してしまいますので、きれいな写真を撮りたければ、雨が降った翌日がねらい目です。

 

 3月後半になると黄色い頭のカンムリタケが発生し始めます。発生場所は水が湧き出ているような場所で、広島県内では、ちょっと探せば簡単に見つかると思います。全国的には、珍しいキノコなのですが。

 

 トガリアミガサタケも、3月から4月にかけて、発生します。発生場所は、山よりもむしろ都市に近い場所です。市内の公園など丹念探すと見つけられますよ。

 

 朽木に発生するフクロシトネタケの仲間も面白いキノコです。形は何の変哲もないチャワンタケ型ですが、胞子を見ないと同定できないキノコなのです。胞子の両端がくちばし状なのが、フクロシトネタケ、毛のような突起物があるのがオオシトネタケです。見つけたらぜひ顕微鏡で胞子を確認してください。さらに胞子がくちばし状や毛のような突起物になっていないフクロシトネタケの仲間もあるようで、興味が尽きませんね。

2月のキノコ発生予報

 

 2月は一年中で一番寒い時期です。発生するキノコも非常に少なく、1月と同じようなキノコばかりですので、1月と同様、2月は固いキノコを勉強する時期です。

 

 但し1種類だけ、2月に発生するキノコがあります。それはツバキキンカクチャワンタケです。椿の花が咲く時期に、椿の樹下に一斉に発生します。場所よって出る出ないがありますが、出る木の下には、一度に何10本と発生します。中国地方では、萩の笠山が椿で有名ですが、ツバキキンカクチャワンタケもたくさん発生します。土の表面の枯れ葉を除くと下にたくさんのツバキキンカクチャワンタケを見ることができます。今年は2月11日から椿祭りが開催されますので、萩の観光を兼ねてキノコ探しに行かれてはどうでしょうか。

 

<ワンポイントアドバイス> 

 ツバキキンカクチャワンタケは小さいチャワンタケ型で、なんの変哲もない形をしています。それだけ撮っても面白くも何ともありません。必ず椿の花や花弁を横に置いて撮ってください。ちょっとやらせになりますが、これが大事です。

1月のキノコ発生予報

 

 1月は、固いキノコの勉強をしましょう。といっても固いキノコがこの時期に生えるわけではありません。夏や秋に生まれたキノコが、朽ちずにゆっくり成長してこの時期に残っているのです。

 

 どこにでもあるのがカワラタケです。どこにでもあるので皆さんあまり注目しないようですが、色にも変化があり、環紋を生かした写真を撮ればいい写真が撮れます。アラゲカワラタケはカワラタケより白っぽい表面に粗毛を生やしたようなキノコですが、このキノコもじっくり写真に撮るとキレイな写真を撮ることができます。

 

 発生数は少し減りますが、よく似たキノコにチャカイガラタケとエゴノキタケがあります。表面では区別ができないので、裏面(下面)の違いで区別します。この時期の勉強してください。

 

 1月にも柔らかいキノコが発生します。センボンクヌギタケやシイタケです。発生数は少ないので見つけるのは少々難易度が高いですが、頑張って探してみてください。

12月のキノコ発生予報

 

 柔らかいキノコの発生はほとんどなくなりますが、その中で冬に発生する代表的なキノコが、ヒラタケとエノキタケです。どちらも大変おいしいキノコで、スーパーなどでは栽培物が売られていますが、天然物も意外と身近な場所で発生します。近くの公園、近くの里山など、遠くまで行かなくても見つけることができます。同じ場所に何年も続けて発生しますので、一度見つけると長い間観察ができます。

 

 12月も後半になると時々雪が降りますが、雪の中で懸命に生えているキノコ達は、写真の被写体としてたいへんきれいです。雪が降ったらカメラを持ってキノコを探しに行きましょう。普段撮れないような写真が撮れますよ。

 

 身近なキノコでどこにでもあるキノコにスエヒロタケがあります。しかしこのキノコ、写真に撮るとたいへんきれいなキノコなのです。他に撮るものがないときは、是非ともスエヒロタケを探しに行ってください。アップで撮るととてもきれいです。

 

11月のキノコ発生予報

 

11月の声を聴くとキノコも終盤戦。だんだんキノコを探すことが難しくなってきます。しかし11月は、最後の楽しみで、美味しいキノコが発生します。

 

 この月を代表するキノコはナメコです。ブナの倒木から発生する皆さんよくご存じのキノコです。スーパーなどで売っているナメコは頭の丸い小粒のものが多いですが、天然ものは傘が開いて大きくなります。傘が開いても味は同じ。ぬめりがあってたいへん美味しいキノコです。

 ブナ林帯だけでなく少し標高の低いところでも発生する美味しいキノコはムキタケです。ナメコと同じように倒木から発生しますが、同時にたくさん発生するので、うまく見つけられれば大量に採ることができます。但し9月の発生予報でもご紹介しましたが、毒キノコのツキヨタケも同じ木から発生しますので、注意が必要です。

 地上からも美味しいキノコが発生します。シモフリシメジとチャナメツムタケです。特にシモフリシメジは絶品で大変おいしいキノコです。但しこのキノコもたいへんよく似た毒キノコがありますので、ちゃんと見分けられないのであれば採ってはいけません。

 これ以外では、紫色のきれいなムラサキシメジや黄色いシモコシなどが晩秋を代表するキノコです。極小キノコでは、鮮やかな黄色をしたヒメカンムリタケが発生します。高さは1~2cmぐらいです。ぜひ写真撮影に挑戦してください。

 

次の月のキノコの発生状況を、過去の発生状況を踏まえ予報します。毎月20日頃更新します。

10月のキノコ発生予報

 

最近、雨が多いですね。このおかげで、キノコのほうはかなり復調してきました。これからもっと気温が下がると秋キノコの本番となります。ただし10月も後半になりますとキノコの発生がぐっと落ちますので、キノコを観察するのは10月中旬までがベストです。

 

秋はキノコ狩りの季節といわれ、食べることのできるキノコが多く発生します。クリタケ、ショウゲンジ、アカモミタケ、ハツタケ、ナラタケ(人によっては中毒します)、シイタケ、9月の発生予報でご紹介したニセアブラシメジなどです。これ以外にも食べることのできるキノコは多く発生し、キノコ好きにとっては楽しい季節となります。しかしキノコ初心者にとって、キノコを同定することはたいへん難しいものです。キノコ狩りをする場合は、必ずキノコに詳しい人と行くようにしてください。(中には自称名人もいますので要注意です。)

もう一つの楽しくキノコ狩りをするためには、きのこ同好会に入ってちゃんと勉強することです。ちょっと手前味噌になりますが。

 

この時期、標高の高いブナ林にも魅力的なキノコが発生します。ウスキブナノミタケとアカチシオタケです。里山だけでなく、たまには森林浴を兼ねてブナ林を歩き、キノコ探しをしてみてください。

9月のキノコ発生予報

 

9月は気温も下がり雨も多くなることから、多くのキノコが発生します。しかし今年は8月がほとんど雨が降らず地面がカラカラな状態なので、キノコが復調するにはまとまった雨が続かないとだめでしょう。

 

9月に発生するキノコのなかで形態的に面白いキノコをいくつか紹介します。まず一番目がシャカシメジ。小さなきのこが束になってまとまって発生する姿が、お釈迦様の螺髪(らほつ)にそっくりなのでこの名前が付けられたようです。次に紹介したいのがニセアブラシメジです。形はごく普通のキノコですが、発生の仕方が変わっていて、大量のニセアブラシメジが枯れ葉の下にひっそりと隠れて発生します。1本見つけたらその周りを探すと次から次へと出てきてびっくりすることがあります。きのこの大きさからいうと大型のキノコの部類に入るマントカラカサタケもこの時期発生します。傘の直径が20cm、高さが30cmにもなります。キノコ型でないキノコでは、ウスムラサキホウキタケも発生します。写真の通りたいへんきれいなキノコですが、発生量が少ないのでなかなか見つかりません。

 

さて、9月には食べられるキノコが多く発生します。しかし毒キノコも同じくらいたくさん発生しますので要注意です。ここで毒キノコ御三家と呼ばれているキノコを紹介します。

まず1番目が、カキシメジ。見た感じは茶色の地味なキノコなので、大丈夫だろうと勝手に判断して中毒になる人が後を絶ちません。派手なキノコ=毒キノコという迷信は間違っています。

2番目がツキヨタケです。おそらくシイタケ間違えて食べる人が多いせいでしょう。これも茶色の地味なキノコです。茶色のキノコは要注意ですね。

3番目がクサウラベニタケです。これも地味なキノコです。よく似たキノコで食べられるキノコに、ウラベニホテイシメジがあります。クサウラベニタケとウラベニホテイシメジはキノコの専門家でも区別が大変難しいキノコです。素人判断は危険ですから、食べるときは必ず分かった人に見てもらいましょう。

 

9月に入ると、マツタケ、コウタケ、クロカワなどの高級キノコが発生します。これらを狙って山に入る人が増えるのもこの時期です。しかしこういった高級キノコは勝手に採ると窃盗罪に問われます。人の山に勝手に入って何万円分ものマツタケを黙って採られたら、持ち主は怒って警察に通報するということは容易に想像できますよね。従ってそうならないためには、山の持ち主から許可を取ったり、場所によっては入山料を取るところもありますので、入山料をちゃんと払って山に入るようにしてください。

 

楽しかるべきキノコ狩りが最悪のキノコ狩りにならないようルールは守りましょう。 

8月のキノコ発生予報

 

8月は7月に比べて、キノコの発生数は少なくなります。雨が少ないせいや、気温の関係で減少するようですが、キノコの端境期といえるでしょう。

 

少ないとは言いつつも、イグチの仲間やテングタケの仲間は、雨などの条件が整えば元気に出てきます。色々なイグチが発生しますが。中でも目立つのがセイタカイグチです。このキノコ、広島ではたくさん発生しますが、関東ではほとんど発生がありません。地域性があるのですね。小さいイグチの仲間では、ヒメヌメリイグチが発生します。小さいうえに発生数も少ないため、見つけるのに苦労するキノコです。イグチの仲間は変色するものが多いのですが、その中でもが一番色の変わりやすいアメリカウラベニイロガワリがこの時期発生します。見つけたら絶対触らないようにしてまず写真を撮り、その後でゆっくりと触ってみてください。なぜって、触ったらすぐに触った部分が青黒く変色するからです。

 

テングタケの仲間では大型(キノコ界では超大型?)のキノコが発生します。一つはオオオニテングタケで、里山で大発生します。出るときは何10本という単位で発生しますので簡単に見つかります。もう一つはハイカグラテングタケです。これも大型のキノコですが、発生数が少ないので、少し見つけずらいキノコです。広角レンズで下から見上げるようにして、周りの林と一緒に撮ると迫力のある写真が撮れます。

 

8月の一番のねらい目は、ソライロタケです。小型でスカイブルーの大変きれいなキノコですが、数が少なく、見つけられたら大変ラッキーです。広島では比較的多く発生しますが、全国的には発生が限られ、キノコ好きでも見たことのない人のほうが多いキノコです。

 

暑いのはイヤという人にお勧めなのが、高い山でのキノコ探しです。広島県にはあまり高い山はありませんが、もみの木森林公園、比婆山、恐羅漢、聖湖キャンプ場、臥竜山などがねらい目です。万が一キノコがなくても、涼しい環境の中、森林浴をしてきたと思えば十分満足できます。でも、じっくり探せば、トンビマイタケやウスヒラタケ、フサフサとした感じのワタカラカサタケなどが見つかります。

 

注意!!・・・そろそろカエンタケが出始めます。超が付くくらいの猛毒キノコです。キノコの汁が付いただけでも爛れるといわれています。見つけたら写真を撮るだけにしましょうね。

7月のキノコ発生予報

 7月は1年中で一番キノコが発生する時期です。まさにキノコが爆発する月です。

 

 キノコは一般的に森林で多く発生すると思われていますが、7月は身近な公園やお寺の境内などにもたくさんキノコが発生します。普段見逃しがちな場所も丹念に探してみてください。

 

 この時期に一番元気なのが、テングタケとイグチの仲間です。テングタケの仲間では、ダントツの一番人気、タマゴタケが発生し始めます。真っ赤な色をしているたいへん派手なキノコです。同じく赤い色をしたヒメベニテングタケもこの時期に発生します。タマゴタケは公園や林の中などで、たくさん発生し見つけやすいですが、ヒメベニテングタケはやや標高の高いところに出るので、少し見つけにくいでしょう。しかし、とてもきれいでフォトジェニックなキノコですので、一度は写真に撮っておきたいキノコです。カメラを持って探しに行きましょう。香川県琴平町で見つかったので琴平の名前が付いたコトヒラシロテングタケも7月の終わりごろから発生します。

 

 イグチの仲間では、傘の直径が30㎝近くなる巨大なアカヤマドリがこの時期発生します。あまりの大きさに山で出会ったら、思わずオオッーと声が出てしまいそうになります。その他、ミヤマベニイグチ、ハナガサイグチ、ヌメリコウジタケ・・・・いっぱい発生します。以前アキノアシナガイグチと呼ばれていたヌメリアシナガイグチの1回目の発生もこの時期です。

 

 ベニタケの仲間もたくさん発生します。ベニタケは同定が難しいので敬遠しがちですが、その中で比較的分かりやすいチチタケが出始めます。チチタケは栃木県でマツタケと同じぐらい人気が高いキノコだそうです。

 

 腹菌類の仲間も多く発生し始めます。この仲間は、傘のある一般的なキノコの形とは全く違っています。サンコタケ、コイヌノエフデなど「えっ、これがキノコ?」と言ってしまいそうなユニークな形をしています。腹菌類の仲間は見つけにくい部類に入りますが、写真にとると大変面白いキノコですので、頑張って探してみてください。

6月のキノコ発生予報

 

 いよいよキノコシーズン突入です。特に梅雨の時期が1年で一番キノコの発生する時期となります。時間の許す限り山に入って、キノコを観察することをお勧めします。

 

 この時期の一押しキノコは、ウスキキヌガサタケとアカダマキヌエガサタケです。共にレースをまとったたいへんきれいなキノコです。但し、最近のアカダマキヌガサタケの発生情報は、あまり入ってきません。竹林に発生しますので、頑張って探してみてください。

 

 テングタケの仲間が一番元気な時期は、6月から7月にかけてです。秋になると少し発生数が減少するので、テングタケの仲間はこの時期に観察しましょう。また、テングタケの仲間には猛毒のキノコが多いので、併せて毒キノコの勉強をして下さい。

 

 イグチの仲間では、ヤマドリタケモドキの大発生が見られる時期です。比較的人家に近いところにも発生する大型のキノコで、柄の網目が特徴的なキノコです。

 

 いわゆるキノコ型ではないキノコの仲間のノボリリュウタケやシロキツネノサカズキなどもこの時期発生します。共に写真に撮ると見栄えのするキノコですので、挑戦してみてください。

 

 キノコではないですが、エダナシツノホコリなど粘菌類もこれからの時期に発生します。粘菌は超小型ですが、大変美しい姿をしています。きれいに撮るためには超接写が必要です。

 

 

5月のキノコ発生予報

 

 今年は今のところ雨が定期的に降っているので、キノコの発生は平年並みかそれ以上の期待ができます。但し、キノコの本格的発生シーズンは6月に入ってからになりますので、キノコ探しには苦労しそうです。

 

 この時期に発生する代表的きのこは、照葉樹林のシイ、カシなどから発生するカンゾウタケです。真っ赤な毒々しい色をしたキノコですが、食べられるキノコです。しかし食べた人の話によると、酸っぱくて歯ごたえは発砲スチロールのようだとのことですので、見つけたら取らずに写真を撮るだけにしましょうね。

 

 松の倒木から生えるマツオウジもこの時期を代表するキノコです。毒キノコですが、大きくて立派なキノコです。広島県内では発生数はあまり多くないので、見つることができたらラッキーですよ。

 

 イグチ科のキノコもボチボチ出始めます。最初に出てくるイグチがアミタケやヌメリイグチです。共に秋にも出るキノコで、年2回発生します。

 

 この時期、水辺では、ミズベノニセズキンタケを観察することができます。小型のキノコですので、見つけにくいですが、小さな流れの中の倒木などから発生しています。

 

<会員の皆様>

 キノコの詳しい発生場所や発生時期については、メーリングリストで別途お知らせします。是非とも見つけて、発見情報を事務局までお知らせください。