皆様
春の後半に出会ったキノコ達を紹介いたします。
<中央森林公園>
(1) タンポタケ?
初めて見かけました。寄主のツチダンゴは、約1.5cm程度とかなり大きいです。
<棲真寺公園>
(2) アリタケ
以前、中央森林公園で採取したことがありますが、棲真寺公園でも発生が確認できました。
(3) タンポタケの仲間?
アリタケの発生場所のすぐ近くの地上から発生していました。一見タンポタケかと思いましたが、柄が細長く、寄主のツチダンゴ類?(径約5mm)の表面が黒くなめらかで、上記のものとは異なるようです。
(4) ムラサキフウセンタケ
春に発生を確認できたのは鏡山公園以外で初めてです。これが出始めると本格的なキノコシーズンを予感させてくれます。
<比治山公園>
(5) カンゾウタケ
観察会に参加できませんでしたが、Y.K様に場所を教えていただき撮影してきました。新鮮な状態の撮影は初めてです。
以上、宜しくお願いします。(Y.H)
T.I (金曜日, 25 5月 2018 09:01)
(3)タンポタケの仲間? ですが、ひょっとしたらヒメタンポタケかもしれません。
ホストは、アサヒヒメクロツチダンゴだとされています。
確認と、標本作成をしたいのでクール便着払いで送っていただけませんでしょうか?
Y.K (金曜日, 25 5月 2018 09:03)
I様
T.Y様
H様
清水大典さんの冬虫夏草図鑑によれば、ヒメタンポタケの柄の地中部はきわめて繊細で細糸状に細かく分岐して寄主に連なる、と書かれてます。写真はそのようには見えません。Y君どう見ますか?
Y.H (金曜日, 25 5月 2018 09:04)
I様
お世話になります。
採取したものは、乾燥標本にしようと天日干しして子実体は縮んでカリカリ状態です。
また、標本の作り方がまずく、子実体も折れたり、寄主から外れてしまいました。
寄主は、乾燥してもほとんど縮まず、かなり硬い感じです。
乾燥してしまいましたので、クール便ではなくスマートレターパックで送りたいと思いますがいかがでしょうか?
尚、Y様からもヒメタンポタケでは?と連絡をいただきました。
ちょうど2個採取しましたので、一個ずつ送りたいと思いますが、どうでしょうか?
T.I (金曜日, 25 5月 2018 09:05)
Y.H 様
よろしくお願いします。
Y (金曜日, 25 5月 2018 09:06)
I 様
まだこちらには物は届いていません。
結果がわかってよかったです。
現状では不明種となるのでしょうか?
こちらに届いたら太郎も検鏡をしますのでご報告いたします。
T.I (金曜日, 25 5月 2018 09:07)
Y.H 様
皆様
Y.Kさんのタンポタケの仲間ですが、標本の二次胞子サイズは 4.1-6.6x1.6-2.7µm(n=50)でした。
ヒメタンポタケTolypocladium delicatistipitatum の二次胞子は18-28x3-5µmとされていますので残念ながら別種という事になります。
他にも黒色のツチダンゴ類に発生する種が図鑑に載っていますが、ほとんどが学名のない仮称種で検証するすべがありません。
念の為、今週の菌学会大会に今回の標本とデーターを持って行き、専門の研究者に見ていただこうと思いますので、その結果もご報告します。
Y.H (金曜日, 25 5月 2018 09:08)
I様
お世話になります。
早速、検鏡結果をご連絡いただきありがとうございます。
タンポタケの仲間にも色々な種があり、奥が深いですね。
ý (金曜日, 25 5月 2018 09:10)
H 様
I 様
まだ尾道には物が届いていません。
こちらでもT.Yに検鏡してもらいご報告いたします。
Iさんの判断だと、現状ではタンポタケの不明種となるのでしょうか?
Y.H) (金曜日, 25 5月 2018 09:11)
Y様
お世話になります。
広島市内と尾道市では配送時間が違うのかもしれませんね。
お手数をお掛けしますが、宜しくお願いします。
Ý (金曜日, 25 5月 2018 09:13)
H様
お世話になります。
本日無事スマートレター届きました!
ありがとうございます。
検鏡担当の太郎は塾と部活(サッカー部)で忙しく
まだ家には帰っておりません。
平日は中々難しいかもしれませんが、この日曜ならば
落ち着いて検鏡できるかと思っております。
またお知らせいたします、ありがとうございました。
吉武
T.I (火曜日, 29 5月 2018 09:16)
H 様
Y 様
皆様
菌学会大会会場で栃木県立博物館の山本航平氏に確認してもらいました。
「おそらく、冬虫夏草生態図鑑(日本冬虫夏草の会)に仮称で掲載されているアマミカイキタンポタケでしょう。」とのことで、大変珍しいそうです。
宿主のツチダンゴはElaphomyces septatus Vittad.で、日本新産の報告文献が無いため、和名はありません(こちらも大変貴重とのこと)。
E. septatus はヨーロッパで記載された種で、ツチダンゴ属の中でも「殻皮は黒色平滑、中(グレバ)は灰白色~淡褐色」という肉眼的特長と、胞子の特徴で見分けられます。欧州の地下生菌図鑑によると、胞子は、この属の中でも珍しい明淡褐色で26-32µmの球形、表面は針(長さ1µm)が密集して層を作っており、所々脱落して窪みが見えます。今回の標本では胞子サイズが (22.8-)23.5-29.0µm,n=50 で、やや小さいようですが「タンポタケに寄生されて成熟できなかったと思われるが、新種の可能性も・・」とのことでした。
これ以降の追跡調査はY研究所にバトンタッチ!(よろしく)
ý (火曜日, 29 5月 2018 09:23)
バ、バトンタッチは?
Y研究所のT.Y氏では解明するのが無理とのことで
地下生菌の博士、日本冬虫夏草の会の山本航平氏に乾燥標本を送りました。
日本冬虫夏草の会にバトンタッチします。
なんと、なんと!
井本さんと同じ山本航平博士に依頼するとは
この世界は本当に狭いのですね?
とにかく非常に稀みたいです。
どんな結果がでるか楽しみですね。
Y
Y.H) (火曜日, 29 5月 2018 09:24)
I様
ご苦労様です。
菌学会大会への参加でお忙しいところタンポタケの仲間について確認してきて頂きありがとうございます。
宿主のツチダンゴ属も含めて大変珍しい種類であることが分かり、感激しております。
身近なところでも珍しい種と出会えるフィールドワークの楽しさを改めて実感したところです。
有難うございました。
>Y様
お世話になります。
日本冬虫夏草の会の方へ送っていただいたようですね。
引き続きよろしくお願いいたします。
T.Y (月曜日, 23 7月 2018 18:43)
長谷川さんが5月に採取したタンポタケ不明種ですが山本氏より報告がありました。
アマミカイキタンポタケとのことです。
山本氏よりのコメントを添付しましたが読みにくい様でしたら、
日本冬虫夏草の会新館の画像掲示板をご覧下さい
Y.H (月曜日, 23 7月 2018 18:44)
T.Yさん
お世話になります。
改めて確認結果をご連絡いただきありがとうございます。
山本先生のコメントにあるように、発生場所は小さな沢沿いの砂質のなだらかな斜面に発生していました。
この発生場所周辺は、先日の大雨でかなり流されてしまい、また発生するかどうか?ですが、経過観察したいポイントと思っています。