本日のカンムリタケ、および先日のアシボソ?orトガリ?アミガサタケの胞子観察と考察

皆様

本日、県央の森公園へ行ってみると、カンムリタケがようやく発生し始めたところのようです。

先日、緑化センターで採集されたアシボソ?あるいはトガリ?アミガサタケが、どちらなのかを胞子の顕微鏡観察から考察してみまし
た。
緑化センターの採集品については、谷廣さんから乾燥標本(アシボソアミガサタケ?(A1)、トガリ?アミガタケ(T1))と生の追加
採集品(トガリ?アミガサタケ(T2))を頂きました。
また後日、私が某公園にて採集したアシボソ?アミガサタケ(A2)の合計4点。
結論からすると、全てトガリアミガサタケのように思われます。
胞子サイズの文献値については、原色日本新菌類図鑑と北陸のきのこ図鑑を参照しましたが、前者ではアシボソとトガリがほぼ同じサ
イズで、後者はトガリが小さいサイズになってます。
今回の採集品の胞子サイズはいずれも北陸のきのこ図鑑のトガリアミガサタケのサイズに近いものでした。
尚、グラフ中の計測データは、平均値(胞子20個)と誤差範囲(Max,Min値)を示してます。
また、胞子がいずれも厚壁のようであることからもトガリアミガサタケと思われます。
外見の形態からどちらなのか区別するのはなかなか難しいようですね。
以上、考察してみましたがいかがでしょうか?ご確認をよろしくお願いします。(Y.H)